蚊帳を張る美人の視線の先に蛍が飛んで来た。
帯が前を向くのは、蚊帳を張り、これから寝るので、背中の帯を前にまわした状態とのこと(BS日テレ『ぶらぶら美術・博物館』)。
美人画というと形式張った先入観を持っていたが、この絵のような日常を切り取ったオフショットは、親しみが持てて、帯を前に向けるのも可愛らしく映り、女性画家ならではと感心した。
所蔵する山種美術館のミュージアムショップでは、この絵の便せん・クリアファイル・ポストカードを取扱っている。描かれた蛍、蚊帳や帯などから当時の生活環境や風俗を説明することができ、外国人向けのお土産にもふさわしいと思った。(上記画像から公式HPにリンク)