I me Mine

根暗なマイハートのネジを巻け!

魂について、時間軸とか空間軸とか


永遠の魂という発想は耳にしたことがあるけど、複数の魂を持つという発想、分霊ではなく、精神分裂でもなく、同時に2つの個体を生きることについて語られたことはあるだろうか。


よく、飲み会などで仲間とワイワイやっていて、独りだけ途中で帰ると、そのあとどうなってるのか気になってしまうので帰れない、なんてことがある。


自分が存在していない空間、それは自分が死んでいる空間と同義だと思う。
今自分は日本にいるけど、イギリスにもアフリカにも私は存在していない。
つまり、死んでいるのも同然。


私が死んでも平常通り世間は営みを続けるように、私がいないイギリスにもアフリカにも中国でも、私は死んでいるのも同然である。


もっといえば、夕飯にさんまを食べた私、トンカツを選んだかもしれない私は存在しない=死んでいるのも同じである。
目覚まし時計が鳴ってすぐ起きた私は、5分後に起きる私を殺したも同然である。1分刻みで考えれば、5分間の間に5人の自分を殺したも同然である。秒単位で考えれば、5×60=300秒すなわち300人の私を殺したも同然である。


要するに、異なる空間や選択の私は存在しない。
あらゆる空間や選択の可能性が削がれ、残った存在が今生きている私である。


だから、多くの死のうえに自分の生は成り立っている。
このうえ、自分の個体を傷つけるなんてしなくていい。
死を恐れる必要もない。


死を己の不存在と定義するなら、世界中のあちらこちらで自分は死んでいる。
また、今とは別の選択をした自分も死んでいる。


いつか、自分の存在が完全に消える日が来るが、何を怖れよう。




逆説的に言えば、3次元の世界だから一つの時間に一つの魂と個体しか存在せず、四次元の世界だと違うのかもしれないし、現に複数の個体を生きている人がいて、それを私が知らないだけかもしれない。
また、パラレルワールドが無限に拡張して、魂も無限に同時並行に存在する可能性も否定できない。


もし、願いが叶うなら永遠の命ではなく、複数の魂と複数の個体を持ちたいと願う。