I me Mine

根暗なマイハートのネジを巻け!

子どもが来た

親戚の子どもが家にやってきた。
7歳、5歳、3歳の3人。


子どもと話すのには説明能力が試される。
つまり、話すのが面倒だ。


●7歳の子との会話
7歳の子は4月に小学校に入学したので「小学校楽しい?」と聞いてみたら「何でそんなことを聞くの?」と聞き返された。
それには答えず「友達できた?」と聞いたら「出来た」と答えてもらえたので、その辺で会話を終了させた。


●5歳の子との会話
伊豆大島の椿の実のキーホルダーに名前を彫ったものを土産として渡すと、まず「なんで、ひらがななの?」ときた。
「大人はカタカナで子どもはひらがななの?」と聞いてきたので、面倒だから「そうだよ」と言っておいた。
次に、掘り込まれた名前がきれいに書けていないと言ってきた。伊豆大島の港の売店で掘ってもらった字は草書体だった。私の回答として「少し崩した字体が味があるんだよ」というのが頭に浮かんだが、「少し崩した」も「字体」も「味がある」も理解してもらえないと思って困った挙句、思わず「味があるんだよ」とボソッと言ったらやっぱり理解してもらえず、しかも7歳の子まで割り込んできて「私のもちゃんと書けてない」と騒ぎになった。


●3歳の子との会話
3歳の子は本棚にあるCDを取ってよちよち歩いて手渡ししてくれた。
とりあえず受け取っていたら本棚は空になり私の周りはCDだらけになった。
CDをかけてもよかったのだが止めた。宇多田ヒカルサラ・ブライトマンロバート・プラントを聴かせてどうなる?。
ジブリ映画のCDが別の部屋にあったのだが、まあそれは別の機会にしよう。


●全体的な話
3歳の子が運んできたなかに小笠原諸島の景色を収めたDVDがあった。
これは子どもにウケると思ったのでテレビで再生させてみた。
反応としては、海の景色にはあまり関心なし。鳥やカエル、昆虫などが動き回る映像には興味を持ったみたいだ。でも「このハハジマメグロは小笠原にしかいない希少種だよとか、グリーンアノールは外来種といって後から小笠原に持ち込まれて小笠原の生態系をこわしている悪者だよ」なんて説明は当然しなかった。
でも、「希少種」を脅かす「外来種」は「悪者」なのかどうか、希少種は大切で外来種は悪者というのは人間の勝手な価値観なんじゃないのか、ということについて幼い感性に問いかけてみたい気はしたんんだけど、まあこれも別の機会にしよう。


映像がひととおり終わって2周目に入ったとき、5歳の子が「これはもう視た」と言った。海の映像、ちゃんと視ていたんだね。


カルピスが飲みたいといったので、冷蔵庫にあるカルピスをあげた。
白桃カルピスで、そのことは伝えなかったのだが、「家のカルピスには桃が入っていない」と言ってきた。これには驚いた。


ところで、おやつにチョコレートケーキは禁物だ。子どもがボロボロこぼして部屋を黒く汚す。
あと、ベランダかから帰ってきて汚れた足で室内を歩き回るのも問題だ。


●子ども達の母親との会話
本棚にあった手塚治虫ブラックジャック』のコミック本1巻〜15巻をみて「私もブラックジャックはまっている」「アニメのブラックジャックの声がかっこよかったから」「ブラックジャックはこの15巻で全部か」と聞いてきた。
正直、面倒くさいのは子どもも大人も一緒だと思った。


●自分の話
けんだまを持ってきたので、軽い気持ちでやってみた。しかしうまく入らない。
これは大変な事になったと思った。成功させないと何かが成立しないような気がして焦った、でも焦った事を悟られてもいけないと思った。
何回かやっているうちに玉が乗った。
その瞬間、子どもの食いつきが全然変わった。
ほっとした。


結局、面倒くさいのは子どもも大人も自分も一緒だと思った。
子ども達また来てね。