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ガッツ

甲斐よしひろのアルバムを久々に聴いて再評価。

GUTS

GUTS


これは10数年前に発売されたアルバム。
甲斐よしひろファンの友達に薦められて買ったもの。
つられて渋谷公会堂でのコンサートにも行ってしまった。
当時は、甲斐よしひろHEY!HEY!HEY!などテレビにちょくちょく出ていた頃で、コンサートのMCでも、浜ちゃんがどうのこうのという内容が披露された。


さて、アルバムの内容。
音楽はロックというよりは歌謡ロック、いやロック歌謡?
まあ、カレーライスとライスカレーの違いみたいなもんか。
東芝EMIへの移植第一弾アルバム。甲斐よしひろがやりたい事を出し尽くせているか、それともレコード会社の要望に従った作品なのか、甲斐よしひろのアルバムはこれ1枚しか聴いていないので判断できないが、メジャー志向ではある。


出だし1曲目は、軽快でPOPな『レディ・イヴ』。歌詞に「ダイナマイト」なんて言葉が入っていて久々にウケた。でも、甲斐が歌うとカッコイイ。
2曲目の『風吹く街角』は、ジャージーで聴かせる歌。一般的にアルバムの2曲目にはヒット曲など自信作が置かれていることが多く、2曲目を聴けばだいたいアルバムの水準が分かるというものだ。
3曲目『レッド・シューター』は、よく意味がわからない。ただ、最後の方の歌詞「射て射て赤を」は、ローリング・ストーンズの『黒く塗れ』みたい。
ストリングスで始まる4曲目は、叙情的であり叙事詩的である『スマイル』。
5曲目の『時の人』には「お前は若者の神さ」などの歌詞があり、当時のヒットメーカー小室哲哉を刺した作品?などと少しだけ話題になった。でも、私は「HEY!STARだから楽しめよ」という歌詞から、ダウンタウン松本人志浜田雅功を指すのかななどと考えていた。
6曲目はアルバムのタイトル曲『GUTS』。ギターのリフがヘビメタ調で最後に”ガーッツ”と絶叫するパンチ力のある曲。それでも中にメロディアスなブリッジが挟まれている。これが甲斐ロックの背骨の部分なのか?なぜか、中川翔子にこの曲歌ってもらいたい”ガーーーッツ”。
7曲目の『GO-MEN』は、エアロスミスじゃん?というギターの出だしから、かなりやらかしている曲。ジャニーズジュニアがカバーしたらちょうどいい。
8曲目『放課後』は、次の曲への前ふりだ。でも、詩は深いかも。「Ah-A授業は終わった Ah-Aすべてもう終わった Ah-A授業はすんだ 君はやりつくしちまった」だって、私なんか何も終わってないしすんでない。
9曲目『メタモルフォーゼ』は、ギター弾き語りのブルース。10数年前のワタクシは、この曲を耳コピーして、電話越しで友達に弾き聴かせました。恥ずかしい。懺悔。
10曲目の『マイ・マイ・マイ』は好きだ。肩の力が抜けていてこれぞロックンロールってもんだ。ガンズ・アンド・ローゼスの『New Rose』『I Don't Care About You』を思い出した。
 

と言う訳で、マイマイ全曲解説は以上。
甲斐よしひろの『GUTS』は、実を言えば引越しのときに処分しかけたことがあったCDだが、久々に聴いて再評価することができた。
そういえば、矢沢永吉の名盤『ロックンロール』は、レコード屋の店頭ポップに”一生聴ける”と書いてあった。
甲斐よしひろの本作品だって負けてはいない。