I me Mine

根暗なマイハートのネジを巻け!

沖縄のごはん

道に迷いファミマの店員に聞く。「あ、これ胡屋ですよ」。コザ十字路と胡屋十字路を間違えた。コザの繁華街は胡屋十字路にありバス停も胡屋。バス停コザとコザ十字路は繁華街からは少し別の場所にある。 *Tw*
16:37 PM Feb 19th via Twit




コザや国際通りなどの賑やかさもいいけれど、客引きと観光客の会話「ここから先にいったら、もうお土産屋しかないよお。何が食べたいの?」「(一同)沖縄の料理」「だったらうちの店がいいよ」の一連の流れを傍から聞いていて思った。


沖縄の料理を食べたければ、むしろワンコインで。




★コザゲート通り 上間てんぷら店★


女子高生が軒先でてんぷらを食べていた。
地元の子が立ち寄るんだから美味しいだろうという予想は大的中。
並べてあるてんぷらをお好みで選んでビニール袋に詰めていく。
サーターアンダーギーを含めイカ天やサツマイモ天など5品くらい取って、タコライス弁当を買って580円。
安い。美味い。特にサーターアンダーギーは、油濃さが少なくて超デリシャスだった。




首里 あやぐ食堂★


ガイドブックにある「ちゃんぽん」がメニュー表になかったので、お店の人にガイドブックを見せて注文するという、いかにも観光客な振る舞いをしてしまった。470円。野菜やポークの入ったチャンプルーの丼。意外?にも上品な濃い味で、旅疲れた胃袋にも違和感なく吸い込まれていく。
地元の客が多い。カウンター席の周辺は段ボール箱が詰まれ、注文弁当が並べられ、雑多であるが雰囲気があり、ここが地元に愛されていることが一目瞭然。
ゆいレール首里駅から首里城と反対側にあるのだが、行ってみる価値あり。




★名護バスターミナル 構内食堂★


名護バスターミナルの中にある食堂。厨房にはおばちゃんが一人いてお昼に結構テンパッていた。お弁当を買おうと思って、勝手が分からなくている私をみて、常連風の運転士が自分の注文をさしおいて「おばちゃん、お客さんきてる」と、言ってくれておばちゃんが出てきた。
お弁当には値札がなくて、とりあえず、豚の載っているラフテー弁当を指差して、これは沖縄の豚ですか?と聞くと、そうですと答えてくれたので、買うと300円だという。びっくりした。
その日の宿は夕食がなかったので、この弁当が夕食になったのだが、とても美味しかった。沖縄の旅、無理に高い金払うことない。




国際通り 第一牧志公設市場


沖縄初日の夜。国際通りの某有名ステーキ店に入り、沖縄産牛を食べようと思った。しかし、挫折。高い。一番安くて200gで5千円はする。その価値はあるんだろうけれど、心の準備がなかったし、一番安い肉を食べてそれで沖縄産牛を食べたともいえないだろうという屈折した納得をして、なぜかロブスターを食べて店を出た。
自分のほかにも旅人が席については、長考の末、アメリカ産牛ステーキを頼んでいたので、なんとかならないのかと考えた。


その足で肉屋に行って「沖縄産牛の原価はいくらか」確かめてみる。それなりに高い。200gであれば安くても2千円くらいする。あー高いんだ。そしてひらめいた。
”肉を持ち込んで、それを調理してくれる店があればいいのに”
なんて思ってふらり市場に迷い込んだときに聞こえてきたのが「1階で魚を買って2階でそれを調理してもらえる」の売り言葉。
あっ、あるんだ。持ち込み調理システムが!2階に上がってみると、大小10軒くらいの店が高密度にテーブルを並べ合って、異世界のような賑わい。ちょっとメニューを覗くと石垣牛ステーキ2千円!お手ごろ!色の白い中国の女の子が客引きに来て、断ったら舌打ちされた。そんな雑然として活気ある雰囲気にうれしくなって気分は沖縄大好き!になった。


私は、1階に戻り大きな貝を半分買って、2階で調理してもらいたいと頼んだ。
値段は2千円だという。そして海ぶどうと刺身盛り合わせも付けるという。
この、おまけシステムがこの市場のポイント。
とにかく客単価は2千円または千五百円。いろいろな店で価格交渉をしてみて、私の感じた相場は、魚は、おまけが一杯付いて2千円。豚の角煮は、ハムが一杯付いて千五百円。

貝を買うと、2階の店から店員が降りてきて2階の席に案内される。貝が来る前に沖縄そばのヤギ肉入りを頼み、ついでにビールも。貝は刺身として、バター焼きとして調理され、美味しかった。
1階で買ったものを2階で調理してもらったのが特別な体験に思えて、なにはともあれ良い経験だった。ちなみに、材料を持ち込んだ貝料理については、調理代350円を別途請求された(そんなこと聞いてなかったんだけど)。


得するかもしれないし、損するかもしれないという駆け引きをゲーム感覚にとらえれば、公設市場はよく出来たオプショナルツアーだと思った。


あれ、なんか沖縄産牛を忘れてしまったみたいだが、それは肉屋のおばちゃんとの成り行きで・・・


 ▼つづく▼
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