I me Mine

根暗なマイハートのネジを巻け!

陣馬山へGO!

高尾山、今月は毎週登っている。
そして、気になるのは陣馬山
高尾山のパンフレットにあるが、高尾山山頂から5時間。
行ってみた。

さすがに5時間となると、準備も大切。
下記HPを大変参考にした。
http://www.sai90.net/tore34.html


金曜日。
高尾山口8時30分
ケーブルカーに乗る。


高尾山山頂9時10分
先が長いので、一塁ベースを駆け抜けるようにパスしたかったのだが、今日は景色が良い。
新調した双眼鏡で都心を見る。
海が見えることを今更に発見。
というか今月4回目にして、都心が見えたの始めてかも。
スカイツリーは、、、木で見えない位置にあるので、展望台の思いっきり右に寄って、思いっきり左側を見ると、立っている。
富士山が見えるほうの展望台からは、今日も富士山は見えなかった。


小仏城山10時00分
すこし、心の余裕が出て都心を写してみる。


都心ビル群は、小さいけれど目視できる。
携帯電話のレンズに双眼鏡を合わせて覗いてみると。
真ん中にスカイツリー、右のほうに都庁らしき二本角がみえた。




先を目指し峠道を歩いていく。
途中で相模湖がみえた。




景信山(かげのぶやま)11時05分
切り立った尾根から崖のような坂を登る(ちょっと高所恐怖)と、景信山に着いた。


振り返ると、連山。そうか、高尾山から小仏城山と、これらの山を縦走してきのか〜。
じんわりと感動。


もっぱら平野の方ばかりみて、その広さに感激する。


すると、ベテラン風のハイカーが、まったく別の方向に新たな視点を教えてくれた。
「あれが雲取山
その名を聞いた事があり、いつかは雲取!と考えている。

なんて書いているまさに今、ラジオで八ヶ岳で滑落事故のニュースが流れた。
すこし姿勢を正して、後編に進む。


景信山発11時30分
景信山は距離にして中間点。いわば、セカンドベースをまわったところ。
結論からいうと、ここから陣馬山までは、特段のアップダウンもなく、そんなに大変じゃなかった。ただし、「まき道」という比較的平坦な脇道を歩けばの話。


鷹ノ巣山がみえる場所12時15分

まき道で、さっきのハイカーが写真を撮っていた。なんか、3つの山の名前を教えてもらったのだが、鷹ノ巣山があったと思う。雲取山はここからは見えない。さっき撮っておけばよかった。
この辺りから、自分の興味の方向が変容してくる。
これまで、自分は街の眺めばかり見ていたが、山の景色も面白いんじゃないか。
で、山の写真を撮っている人はなんで山に興味があるのかというと、その山に登ったことがあるからじゃないかと考えた。
山に登って、他の山を見る。そして、その山に登りたくなる。そして、これまで登ったことのある山を見る。そういった繰り返しで山の景色が自分の庭になっていくのが山の楽しみのひとつかもしれない。


数人のトレイルランニング走者とすれちがう。
山歩きもペースをつかむと、雑念は消え去り、澄んだ空気が身体に充填され、楽しい気分になってくる。
これも、山の魅力。
そんなとき、私は携帯プレーヤーで、ラジオを聴いている。
録音した『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』を聴いた。
深夜放送を自然の中で聴くアンビバレンスさがよい。
矢作 兼「愛車・ポルシェで焼肉屋へGO!」がフライデーされるなんてどうでもいい話を聴いていられるのは深夜か山歩きのときくらいだろう。
こっちは、陣馬山へGO!なんだから。


そんなとき、野生の猿に遭遇。
見晴らしのいい場所があって、でも、そこは登山道から外れた場所なんで、あきらめて先に進むと、後方の枝から猿が降りてきて走り去った。
もし、先に進まずに登山道から外れた場所に立ち入ったりしていたなら、縄張りを侵したとして猿に攻撃されていたかもしれない。
山に入ったら、自分は山の動植物にとって邪魔者。
ルールを守って正解。


陣馬山山頂13時00分


着いた。
複数組のハイカーがいた。


かつて、武田氏北条氏の間で陣地を取り合った陣”場”山が、その名の由来らしい。
たしかに、山頂からの眺望は関東平野を一望、ほぼ360度のパノラマである。
武田氏が「のろし」をあげたというこの場所は、通信の要所でもあった。
昔は、のろしが最速の通信手段だったんだろうなあと。
昔の人は山をみて、今の人はiPadを覗き込む也。


私の関心は街の景色から山に向かっていたので、山梨方面を撮影。

目視と写真では、雲とまぎれてしまっているが、実は、双眼鏡をみると、遠くの山のその向こうに、雪を頂いたもっと高い山々が見える。


奥多摩方面


御岳山や雲取山の方向をみている。*1


下山13時35分
栃谷尾根沿いに降りていく。
温泉が目当てだ。


坂が急で、容赦なく足にダメージを与えてくれる。
森は、太陽光と森の影とのコントラストが鮮やかに浮き上がり神妙な世界が広がる。
静寂の中にホーホーというフクロウらしき鳴き声が響き渡る。
身の丈あたりの幹からも、新芽が伸びている。
生きている。


陣馬の湯温泉14時40分
渓流の音を聞きながら、じっくりと温まる。
効能に「打ち身」もあって、風呂上りは足が嘘のように軽やかに。


陣馬登山口バス停15時55分
中央線藤野駅発16時11分
新宿着17時30分頃

*1:写真に写る「高尾・陣馬スタンプハイク」http://www.keio.co.jp/news/backnumber/news_release2009/nr100326v01.pdfは、5月末まで。陣馬山山頂は土休日の設置ということ。