I me Mine

根暗なマイハートのネジを巻け!

差別的表現


性犯罪をなくすために、風俗を活用すればいいという論があるけど、風俗に行くお金がない無職や、風俗で親切にされないデブや不細工、さみしい独身男や、コミュニケーションがとれない知的障害とか、救われない。


差別的表現を連発したけど、このことを考えたい。


風俗に反射する概念として、女性と深い関係を持てない男性、女性関係に満足していない男性にレッテルを張るとすると、差別的表現が出てくる。


それは、常識や規範とする枠組みから外れる人間に対して、日本語が「排除する言葉」「差別する言葉」しか持ち合わせていないからではないか。


日本は、各人がルールを守るが、他人にもルールを守ることを強要する文化だからだと思う。
社会の許容範囲が少なく、多様性を受容する言語表現がないのだ。


いやいや、無職、デブ、不細工、独身男、知的障害、ぜんぜん差別的表現じゃないスよ。


そういう感覚も在ると思う。それもいい、その方がいい。


風俗、これは差別的表現か。


風俗は反社会勢力が関わる例が多く警察が取り締まっている。また、男性のデリケートな部分に関わるため社会の表には出しにくい。よってこれを肯定的に表現することは難しい。


風俗、ホームレスを「社会の逃げ場所」だと呼ぶ言い方がある。
公然の秘密とでもいうべきか、必要悪、聖域とでもいうべきか。
不法であるが、なくなることがないし、社会もこれらを完全に無くそうとするほどにはこだわらない。


借金で風俗に売り飛ばされるとか、家出少女や身寄りのない女性が強制的に従事させられているとか、仕事をリストラされて家のローンで一気にホームレスになるとか、紙一重の存在なのに、社会がフタをして無い事のようにする態度でいいのか。


風俗の摘発とかホームレスの就労支援とか、社会が手をつけ始めているが、中にはお金を稼ぎたくて割り切って風俗で働いている人もいるかもしれないし、債権者から逃げてホームレス生活をし、居場所がバレると困るので生活保護の申請をしない人もいる。
そういう人達を社会が是認すべきかというとそうでもないだろう。


しかし、基本的人権生存権に関わる。


憲法改正論議が起きている。差別的表現しか与えられていない境遇の人達のこと、想像し、言葉を与え、考えるところから始めたい。