I me Mine

根暗なマイハートのネジを巻け!

政治と金


1.今となっては昔の話だが、猪瀬知事は自民党のひも付きだとしたときに、もっとマシな資金調達ができなかったのだろうか。副知事として利益相反を疑われるような団体、しかも「息子を総理にしようと企んむ人物(週刊誌情報)」からお金を借りるなんて危ない橋、というか進んで借りを作った。


2.非公認で出馬したため、あからさまに自民党筋からお金を借りると、収支報告書に記載され、それはそれで自民党公認ではないかと叩かれたのだろうか。分からない形で自民党から後の火種にならない形で資金提供する方法はいくらでもありそうなものだけど。あ、政治がらみのクリーンな金なんてないか。


3.都知事選の有力候補者には、隅々まで目を光らせる選挙参謀がいるもんだと思ってたけど、猪瀬都知事の答弁を聞く限り自転車操業そのもの。絶対、あの5千万円は猪瀬都知事にとってメリットの無い損な取引だったと思う。猪瀬都知事は、空気を読んでその金を預かったわけだ。


4.あれだけ道路公団など政財界の癒着を批判した猪瀬都知事が、自分が出馬するとなったら長いものに巻かれたというのが、残念でならない。
深読み逆読みすると、自民党が猪瀬都知事にしかけた時限爆弾だったのだろうか。逆らったときに発動するトリガーを引かせるような何かを猪瀬都知事はしたのだ。


5.猪瀬都知事が失脚したらまた選挙になる。衆議院参議院、首都東京を完全掌握している今が天下だから、自民党だって本音では猪瀬都知事に失脚してもらっては困る。東京や大阪の知事選は知名度の高いお笑い芸人(青島幸男横山ノック)が当選した過去もあり、次も手飼いの候補者が当選するとは限らない。


6.こう考えると、今回の猪瀬知事の騒動は、東京電力に厳しく当たりすぎて電力業界の逆鱗に触れたか、検察が存在感を出す為に張り切っているか。たぶん後者だろう。もっと想像すると、今後、秘密保護法で警察・検察が一般人を取り締まるので、その前に都知事など権力者も許さないというポーズなのか?
いや、秘密保護法の議決から国民を目くらましする生け贄にされたとする説も。


7.でも、選挙に立候補する人に、銀行はお金を貸さないんだなあと、改めて思った。まあ、都知事の年収2千万円×4年=8千万円が見込めるのだから5千万円を貸したら良いのにと思う。一票の格差とか選挙に行こうとか言うけど、立候補する人への公的支援策が欠落しているから、裏金を掴まされる。


8.逆に言えば、選挙資金に困るから政党助成金など公金が出て、それがために既成政党が選挙に有利になる仕組みとなっている。また、小沢一郎鳩山由紀夫など資金力と政治力が比例する。選挙資金=政治だから、銀行も手を出せない、出さないのかなあと思ったり。


9.(想像)
猪「都知事選に出ろというけど、落選したら事務所の従業員が路頭に迷うので、ぶつぶつ…」
徳「じゃあ、5千万円を事務所運営費として貸そうじゃないか。返済はいつでもいい」
猪「あざーす、だったら出馬しまーす」
徳「選挙には1億円必要だ」
猪(ふーんそーなんだー、でも3千万円で足りるんじゃね?)ヒトゴト(´-`).。oO


この5千万円は、はたしてセーフなのか、アウトなのか?


猪瀬都知事の手元に渡らなくても、大きな金が選挙運動のため第三者の手で動いていた可能性。


本当はいくら使われたのか?


副知事の退職金がウン千万円入ってきたはずだ、落選したときの心配なんてウソだと言う人もいる。




10. 選挙資金が、政治家への参入障壁。二世議員は批判されるが、金の心配なく政策に集中できるメリットがあるのだそうだ。裸一貫で政治家になろうとする人は金の心配ばかりしているのだそうだ。
一般論として、個人献金が広がるかどうかが日本の民主主義の鍵。


猪瀬都知事を反面教師として。