ビデオを整理してたら、何年か前の高校生演劇コンクール受賞作品が出て来た。
NHKで放送したものだが、まったく中身を忘れてた。
久々に見る事にした。
冒頭で、荒れた学校で生徒達がばか騒ぎしている場面が続き、
妻が、何だかつまらんから変えてくれと言いだした。
たぶん、足の太いブスが大騒ぎしていたのが気に入らなかった。
なので、妻のいない土曜日の昼間に見ている。
話は展開して、臨時教師がクラスにやってくる。
担任(イマイチ)が病気になったので代わりにきた。
案の定、クラスに受入れられない。
臨時教師は悩み、イマイチに相談した。
生徒達は自信を失っているが、友達想いのいい子たちだと、
教えてもらう。
それを聞いて、臨時教師は生徒に向き合おうと覚悟した。
進学校で挫折して転校してきた数学が得意な生徒。
ある男子生徒が、就職内定がとれたが、
身元保証人となってくれる人がいないと悩んでいる。
ある女生徒は、園芸の資格を取りたいが、
バカなので無理だと諦めている。
そもそも、園芸高校それ自体が廃校になる。
学校生活で何かを残してやりたい、臨時教師はそう思った。
見ている私も、そんな背景を知った上て見たら、
ブスじゃなく可愛いでわないかと思ったり。
文化祭がある。
でも、バカだからお金の勘定もできないし、何も出来ないからと、
模擬店の企画がまとまらない。
そんな中、香川県の名産である、うどん作りに決まった。
うどん屋でバイトしている生徒が作り、数学が得意な生徒がお金の勘定をやる。
みんなが得意なことで分担する。
文化祭当日。なんか、他校の不良がやってきて、うどんの模擬店を荒らす。
不良がうどんに、虫を入れて、虫入りうどんを出すのかと、言いがかりを付ける。
殴られる。でも、殴りかえさない。暴力事件が起きると文化祭が中止になる。
暴力を振るわないという臨時教師との約束も守った。
臨時教師が来た。それでも事態が収拾しないので、臨時教師は、不良を殴った。
それが新聞記者の知るところとなり、臨時教師は辞職する。
世の中にはいろんな風が吹いている、自分の風を見つけてほしい。
みんながそれぞれの幸せを見つけてほしい。
自信を持ってくれ、そういうメッセージを残し、臨時教師は去った。
楽して逃げるのは、自分のためにも人のためにもならない。
また会えるの?
生徒に聞かれ、「卒業式に来ます。一人でも欠けたら来ません」
そう臨時教師は答えた。
『ホームルーム(2005年)』