I me Mine

根暗なマイハートのネジを巻け!

真夏の夜のお供に

終日のたりのたりしていたので、気になった言葉を書いておく。

階段のある場所は歩行者専用空間になる。
自動車の危険に晒されることなく、ゆっくり景色を楽しむことができる。(松本泰生『東京の階段』)

↑街の障害とも思われがちな階段を”歩行者専用空間”ととらえた。目から鱗が落ちる発想。階段の風景、階段から見た風景を豊かにしてくれることだろう。


新宿はいまの新都心のある淀橋のあたりから開けてきた。その頃は、もちろん新宿などという地名はなくて、ただ漠然と中野村と呼ばれていた。
豊島と呼ばれるあたりと多摩との境にある、どっちつかずの「中の野原」という意味である。(中沢新一『アースダイバー』)

↑おそらく昔の東京の重心は、東京湾と多摩の山河にあり、新宿はどっちつかずの何でもない場所だった。それが、今では東京の重心の一つになっている。今はなんでもなくたって、いつか変わることがあるということだろう。


生きてりゃ汗も恥もかくさ(末永富司”トミー”『NHKつばさ』)

↑汗や恥をかくってことは生きているということ。恥をかくってことは人間らしいということだろう。


夢中になれるものがあるのかないのかで決まっちゃうじゃないですか。大きさの問題ではないです。(矢沢永吉『NHKプレミアム8』)

↑”大きさの問題ではない”という後段の発言を聞いて痺れた。一から成功をつかんだ矢沢永吉氏が「夢は大きく」などと言わない、人それぞれでいいと言っている。どうすれば、このように大きな人間になれるのだろう。



以上、
大きな障害にぶつかったとき、自分が小さく思えてしまうとき、器用に生きられないと思うとき、自分の生き方に自信が持てないときに利く言葉をこんな風に見出すことができた。そんな自分、今日がんばった。