I me Mine

根暗なマイハートのネジを巻け!

シルバーウイークの功罪


知人への手紙


昨晩、TBSラジオ『アクセス』で、シルバーウイークに関する視聴者を交えた意見交換を放送していました。
シルバーウィークを暦どおり5連休取れた人は、アンケートによれば3割なんだそうです。その次に多かったのは、なんと無休なんだそうです。せちがらい世の中ですね。


視聴者のメールからは、お客様商売のサービス業だから連休中は当然仕事。さらに、学生や主婦バイトが連休を休むため、いつもより正社員が休めなくなるという声がありました。
製造業も納期を守るため連休返上がやむをえない場合があるとのこと。


一方、連休を休めた人も、連休前後が業務多忙となるため、連休が嬉しくない声が多く寄せられていました。
例えば、連休中に工場が停止する会社では、連休前への納期前倒しがいくつもの得意先から要請され、連休前が超過密となったとか。
雑誌や広報誌の発行でも、印刷工場が連休中停止するため、原稿入稿日が前倒しされ超過勤務時間が増えたらしい。
月末締めの決済事務を扱う経理の方からは、月末に連休がきたために、連休明けの伝票処理が超ハード。期限までに処理できるか分からないと嘆く声もありました。
現に、私の知り合いで経理をやっている人も今週末の休日出勤を命じられていました。ラジオを聴いて、連休の影響だったのかと納得しました。

この他、病院が休みになるので不安を抱え余暇どころではないというご老人からの投稿もありました。敬老の日に皮肉です。


こういう話を聴く限り、連休があれば国民の余暇が増えて、レジャーなどの経済効果を生むという思い込みには少し修正が必要だと思いました。連休による混雑もロスですし。
ラジオで連休に対する不満を述べていた人に、「では、どうすればいいか」との司会者からの問いがありました。多くの回答は、連休を増やすより、好きな時に会社の有給を取得しやすくしてほしいということした。


確かに上記アンケートによれば連休で休暇をとれる人は3割に限られており、連休のしわ寄せで逆に仕事が増える人もいることを考えると、国民全体の余暇を増やすためには、国が一律に休日を設けるより、各自が自由に時期を選んで休めることの方が、国民全体の余暇時間が増えるし、余暇がバラけて混雑緩和にもなりそうです。実際、日本の労働者の年休取得日数は他国に比べ少ない。
現に、観光庁が有給取得日数の増を目標に掲げ取り組んでいます。国民の観光消費を増やすためです。他省庁との連携も必要と思いますが内需拡大策として民主党の政策方針にもなじむと考えます。


あなたのシルバーウイーク有意義でしたか?