I me Mine

根暗なマイハートのネジを巻け!

雲取山 埼玉側

id:horikita800:20100923の続き。


雲取山からの富士を堪能した前回に続き、今回は下山のレポート。
埼玉県の三峰神社をめざし縦走していく。


7:10 出発
雲取山荘も朝7時ともなれば、ほとんどの登山客が出発済み。
私は、預けておいた荷物を取り、気持ちいい朝の空気の中を歩き出す。
山荘の主人が「水を沢山汲んでいけよ」とやさしい。
そう、両神山で遭難があり、水だけで命をつないでいたという事件が起きたばかりだ。襟を正して歩を進める。


7:45 ハコネギク
芋ノ木ドッケをめざす道中、お花畑を発見。


7:50 ツガの原生林

急傾斜や崖っぷちを歩く意外と大変な道だ。「冬季は、登山技術に自信の無い人は自粛した方がいい」という内容の看板がかけてある。


8:10 芋ノ木ドッケ

東京第二の高峰にしては不思議な名前なので調べてみた。


8:20 白岩山 1921m

鹿がいるという案内板のすぐそばに、鹿がいた。


白岩山を過ぎると、急坂である。
木に覆われた狭い尾根を歩いていく。露岩の尾根、クサリ場もある。
西に和名倉山につづく連峰がみえたり、南西に富士山が見えたり、東側の山々も見えたり、所々に展望が期待できる。
メリハリのあるコースといえる。
後ろからくる家族連れには小学生がいる。
小学生には危険と思われる場所が数箇所あるので、連れて行くご両親は大変なことだと思う。




10:25 霧藻ヶ峰 1523m
霧藻ヶ峰から三峰方面を眺める。
思ったより距離がある。

●茶屋でゆっくりと●
茶屋で一休みさせていただくことにした。
コーヒーを頂く。美味い。
ご主人に伺うと、湧き水で淹れているから当然だと胸を張る。
毎日、水を汲んで背負って登ってくる。タンク一杯に入れないと水が揺れて歩きにくいのだとか、冬は山全体が凍結するため水が汲めなくなるので備蓄しておく必要があるのだとか教えていただいた。


三峰ロープウエーの廃止に話の水を向けると、ピーク時には70万人いた観光客は7万人に減った。ケーブルカーの廃止は観光客の減、マイカー客の増加、設備の老朽化などを総合的に判断した結果だろうと教えてくれた。
なお、霧藻ヶ峰には、大手旅行会社が団体客を連れてくるが、みな手弁当でくるのでお金があまり落ちないのだとか。
それでも、どこの援助も受けずに茶屋を経営しているのだと再び胸を張るご主人、登山客のセーフティネットとして山小屋や茶屋の存在は大きい、私は「頭が下がります」とひと言、頭を垂れて茶屋を後にした。


山を下っていく。
しかし、左ひざが痛い、左ひざが痛いのです。*1
私の歩みはほとんどストップしてしまった。
山を登ってくる団体客とすれ違う、「こんにちは」と元気良く声をかけ、道を譲りながら一休みする。
なんとかストックに頼って三峰神社まで下りてくる事ができた。


12:15 登山口


左:登山届作成のお願い看板

  1. 住所、氏名、年齢、職業、連絡先
  2. 人数
  3. 登山ルート
  4. 行動計画(登山開始時間、場所、下山予定日時


右:登山届投箱とカウンター




12:20 白岩山、芋ノ木ドッケ、雲取山
三峰神社駐車場付近からこれまでの道のりを振り返る。


12:30 三峰神社
無事に下りられたことを感謝する。


12:40 三峰神社興雲閣 三峯神の湯
三峰神社に隣接している宿坊で日帰り湯を頂く。
貴重品は更衣室のロッカーにしまう事ができるので安心。
フロントの応対はとても親切で、バス停留所の場所を丁寧に写真付きの資料で教えてくれた。
バスの乗り場と時間ををチェックしたら、あとは温泉でゆっくりするだけ。
体全体の疲れを癒やす。左ひざをいたわる。
山歩きの後の温泉はうれしい。
すべらないように気は抜かない。


13:45 三峰神社
バスで西武秩父駅に出発。


15:00 西武秩父駅
駅にはハイカーが沢山いて、併設されたアーケード商店街は、土産、食を求める人々で賑わっていた。
特急電車の券売機も行列。
私は、蕎麦屋で栄養補給して電車を待つ。


15:25 西武秩父駅
車窓からは秩父の山々がみえる。
飯能駅で切り返すため走行方向が逆になる。
注意点。
座席の向きを反対にするために椅子を回転させるのだが、回したあと、不思議なことに、背もたれの網やカップ受けの自分の荷物が全然別のものになっている。
要するに、椅子が回るので背もたれのあてがいも一列ずれるのだ。あちゃー。
なんて考えながら電車は非日常から日常に向けて走っていく。しかも特急で。




(まとめ)ツイッター風140文字


東京都最高峰2017mの雲取山、深緑まぶしい夏登山してきた。頂上より望む雪をまとわぬ富士は剛健で、意外な凄みをみせる。湧き水を贅沢に頭から被る、美味い、持ち帰って淹れたコーヒーは最高。奥多摩から登れば急登はなく、多様な年齢層が楽しめる、日本百名山も納得。


以上。

*1:後日、病院にいくと、私はO脚なので靭帯がこすれて痛みやすいのが原因。対策として、O脚対策のインソールをシューズに入れることを助言された。