I me Mine

根暗なマイハートのネジを巻け!

ドラえもんと私

わたしが中学生のとき、転校生がきました。彼は、台湾から引っ越してきて、まだ日本語が得意ではありませんでした。
私は、『のび太と恐竜』など劇場版ドラえもんの原作が、何作か収められた特別仕様のコミック本(厚さ8センチくらい)を、その転校生に貸したのです。
日本語の勉強になると思ったのです。
ドラえもんで意気投合して、友達になりました。
しかし、その後、本が返って来ません。
聞くと、彼の母親が捨ててしまったというのです。
数学などの勉強のじゃまになるからということでした。


その後も、友人関係は続き、お互い別々の大学に進みまして、ある夏に2人でバス旅行に出かけました。
私は友人に携帯再生デッキ(ウオークマン)を借りて、バス車内で音楽を聴いていたのですが、下車の際に置き忘れて、失くしてしまいました。
オークマンを失くした、と友人に告げると、
友人が、言いました。
「まじか〜、でも、これで、ドラえもんチャラな」


友人なりに、気にしていたんですね〜
今でも、よき友人です。
彼は、歯科医院の院長さんになりました〜




↑この話、ラジオ番組に投稿したところ、採用されたんだ〜 v(≧∇≦)v イェェ〜イ♪\(^-^)/バンザーイ/(  )\モヒトツ\(^o^)/


ラジオから流れた途端、こそばゆい感じになり、その後、嬉しくて自転車で家の周りを走り回るオレ。ラジオがくれたエネルギー大なのだ。泣


面白かったのは、ツイッターの反応。
自分でも忘れていた本の題名が瞬時に出た。

@弁償してもらいなよ #kirakira
@魔界大冒険まで入ってるドラえもん大長編1000っていう1000ページのコロコロ特別号だ #kirakira
@いい話だなあ #kirakira

後日談、彼はウオークマンの件をそう言って不問にしてくれていたが、さすがに申し訳なく、その後、歩合のいい塾講師のバイトを彼に紹介するなど、持ちつ持たれつという感じ。
彼の母親は本当に怖い人だった。彼は、苦労して、大学を入学し直したりして、ようやく歯科医になり、夢は、富裕層向けのホテルのような総合病院をつくること。
歯医者になったのは、そのためのお金を貯めるためと言い切る。
経営者、成り上がりのストーリーは現在進行中。