日本のジャズ奏者で誰がおすすめか?なんて聞かれたらどうしようと常々思っているが、誰にも聞かれないので勝手に書いておくことにした。⇒前回(6/7)
第6弾は小沼ようすけ(ギター)
http://www.heartmusic.co.jp/YosukeOnuma/index.html
小沼ようすけを知ったのは、小曽根真のラジオ(2006/06/03)。
81.3 FM J-WAVE : ASAHI BEER OZ MEETS JAZZ 小曽根真
ゲスト出演した小沼は、小曽根に対する憧れや、作曲の苦労話を披露し、当時発表したNEWアルバム『3,2&1』の中から、小曽根との共演作
- Silver and Orange
- I Love You
のほか小沼のギター曲
- Summer Happening
がオンエアされた。
それに対し、小曽根は『Silver and Orange』の曲始めのピアノソロ・アドリブで、上手いフレーズがなかなか出なくてごめんね。と気さくに話していたのが記憶に残っている。
また小曽根が小沼の前作『The Three Primary Colors』をカーステレオで始めて聴いたとき、これは車内で聞き流すような音楽じゃないと、わざわざ車を停めて聴き入ってしまったエピソードが語られた。
そんなことをラジオで聴きながら、小沼ようすけに興味深々となった私は、下記のアルバムを入手して聴いたのだった。
- アーティスト: 小沼ようすけ
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
- 発売日: 2006/04/19
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一般的にエレキギターの音色で感動できない私であるが、小沼ようすけのギターは、なぜかしっくりする物があった。
また、アコースティックギターの音色もクールでかっこいい。
これは、彼がピックを使わないフィンガーピッカーだからだろうか。
2作を比べると、若干『3,2&1』の方が、深くて多様性があるように感じられた。
贅沢さはないが、例えるならば「気品ある洗いざらしのシャツ」だろうか。ある種矛盾する2つの要素が共存しながらも、洗練さを感させるのは小沼の人格によるものだろうし、音楽に誠実に取り組んでいる証拠でもあるだろう。
ちなみに、私は2作のうち気に入った曲を抜き出して聴いているっす。*1
1.Groove Me
2.Silver and Orange
3.Presence
4.Mystic Rites
5.Summer Happening
6.I Love You
7.Spain
8.Cherish The Love
9.Gleam
10.For No One
11.Over The Rainbow
12.Moon River
13.Tristeza
14.Feel Like Makin' Love
15.The Windjammer
16.Around The Love
プロフィールをみると、秋田県生まれ。写真を見ればサーファー。
14才で父の影響によりギターをはじめ、ロック・バンドを組み活動開始。その後何人かの外国人アーティストに影響を受けて本格的にジャズ・ギターを学んだとなっているが、どこかの音楽学校を卒業したとは書いてない。
その後、世界のジャズコンテストでの優勝等の実績を踏まえ、ジャズバンド活動を開始し、2001年、アルバム『nu jazz』でメジャーデビューを果たす。
そして、上記2作を経て、現在「海辺の美しき一日」をテーマに彼のサーフィン・ライフと音楽的ルーツとが結晶化して生まれた6th album、『Beautiful Day』をリリース。
あ〜。サーフィンといえば、新島*2に羽伏浦(はぶしうら)海岸というサーフィンのメッカがある。
新島でサーフィンイベントに連動した彼のライブがあればお客さん一杯来てくれるかもしれないな〜。
そういう企画やってもらえないかな〜。坂口憲二や小泉孝太郎のサイン色紙が置いてあるレストランもあるんだけどなあ新島には。