I me Mine

根暗なマイハートのネジを巻け!

告白&YOU MORE

告白

告白


しっかり聴くのは初めてなのだが、
0枚目 chatmonchy has come
一枚目 耳鳴り
二枚目 生命力
そして、三枚目の本作『告白』を聴いて、
チャットモンチーというバンドは、
凄いんだと知った。


なんでも、『マネジメント』の著者ドラッカーは、
「専門家は理解されて始めて効力を持つ」と、
書いたそうだ。
音楽も同様だと私は考える。
初期のアルバムからみて、
ジャケットの色が、
一枚目 赤
二枚目 青
三枚目 赤と青(本作)


凡百の意見だが、
自分達がやりたい音と、
周囲が聴きたい音、
2つの折り合いをつけた、
充実のアルバムになっているのが、
ジャケットの色の移り変わりからも、
読める。


アルバムを再生する・・・


一音で空気が、心が、着替える。


そして、


12曲目 Last Love Letter

あなたは
ひとを好きになって
何度もあなたになるのです
(作詩 福岡晃子


13曲目 やさしさ

明日ダメでも 明後日ダメダメでも
私を許して
それがやさしさでしょう?
(作詞 橋本絵莉子


アルバムの最後まで、
緩まない。


本作『告白』は、
安易な褒め言葉は使いたくない、
尊敬すべき一枚である。




[asin:B004JZDXGK:detail]


四枚目 YOU&MORE


初めて聴いたとき、


緩んだと思った。


三作目まで、伴走してきた、
音楽プロデューサーの、
いしわたり淳治氏のクレジットもなく、


バンドが迷っていると思った。


名盤の後で、方向を見失っているのかと思った。


でも、よくよく聴いていると、
結構聴ける。


なんだか、Guns N' Rosesの、
『スパゲッティ・インシデント?』
スパゲッティ・インシデント?


みたいだなと思った。
自由奔放な内容で評価が分かれたが、
私は好きである。
ガンズにとって、実質四枚目のアルバムで、
名盤の評価高い三枚目の次作という点も、
似ている。


このようなことを考えていたら、
なんと、ドラムの高橋さんが9月で脱退するという。


9曲目 少年のジャンプ

探していたんだ 間違いだらけのテストの裏
(作詞 高橋久美子


先のことは、
「きっと言葉を紡いで生きていくのだろうと思います」と、
HPに寄せた高橋さん。


確かに言葉に力があると思います。


なんでも、画家の横尾忠則氏は、
「次の作品をつくるときに、
 昔の自分の作品からパクることがある」と、
テレビで語った。
つまり、これまでの作品の中に、
この先の芽が生えているのに、気付く。
ということだろう。


移り気なファンの一人として、ときどき注目します。


4曲目 草原に立つ二本の木のように

転ばぬようにつかまっていた
その腕をそっと離した
寄りかからず傍にいるよ
草原に立つ 二本の木のように
(作詞 高橋久美子