14時46分、これ以上何も失われませんようにと胸に手を合わせた。
自然は人間が顔を上げるのを許さぬとばかり今もしばしば地面を大きく揺らすし、原発は黒い雨を降らせやり場もない。
それでも、心の時計の針を現在と未来に向ける多くの方々の懸命な姿が目に焼き付いた一日だった。
震災や原発による犠牲と被害、復興経費や年数を考えるとき、大きな数字が並び感覚が摩耗するが、一人ひとりの生命すなわち一の単位を見失ってはならない。
一人ひとりが行動すること。
一人ひとりを尊重すること。
一人ひとりがつながること。
一人一人一人が大事。
偉そうに聞こえないといいけど。