I me Mine

根暗なマイハートのネジを巻け!

歯医者とトーク


歯医者に行って、治療の合間に色々話しをした。


まず「消費増税の根本から言って医療費が高すぎるんじゃないか」と、持論をぶつけてみた。
すると、日本の医療費は世界的に見ると安い方。特に歯医者の治療費は30年間上がるどころか下がり続けているという。
諸外国では歯の治療費が一回一万円を下ることはないという。しかし、日本人は虫歯が多いのも事実。大きな理由に厚生労働省の規制により歯磨き粉に含まれるフッ素が少ないためだ。フッ素は毒素ではなく栄養素であり、この規制は不可思議なのらしい。歯磨き粉のフッ素含有量が今の2倍認められれば日本人の虫歯は大きく減るだろうとのこと。
医療費上昇の実感があるとしたら患者の自己負担割合が上昇しているからだ。1997(平成9)年に1割から2割に、2002(平成14)年に2割から3割に改正が行われた。さらに医療界の10年ごしの課題として、自己負担を3割から5割に引き上げが既定路線となっているらしい。2年後とされ、消費増税と合わせてダブルパンチであり、こんな大問題を誰も語らないのが不気味だ。


「薬剤メーカーや機器メーカが設け過ぎでは」と水を向けると、それよりも薬剤師が儲け過ぎ、薬局で払う金額に薬剤師がする薬の説明料金が含まれているが、多くの患者は薬の説明を医者に求めその責任も医者に問う。薬剤師はおいしい職業だという。
また、高度医療費や高度治療機器の値段は高止まりし、高齢化に伴い国民の医療費総額を押し上げているのは事実らしい。


話しは変わって、橋下維新の会について「選挙制度や国会定数などしくみの話しばかりで具体的なビジョンが見えない」「政治家のクビを替えたところで、民主党のときと同じように失望させられるだけ」と持論を述べてみた。
すると、歯医者の答えは、制度が変われば国が変わる可能性があり、ダメな政治家は淘汰されるようになり、将来的には良い政治家が活躍できるようになる。まあ、自分が生きているうちは無理かもしれないが、ということだった。
つまり、維新の会に期待を裏切られる可能性は否定できないが、しくみが変わることで長い目で見れば国民にプラスになるということだ。
私としては、国民の生活も外交も待ったなしのこの時に、悠長なこと言ってられるかと思ったが、歯の治療そっちのけで雑談が続いて帰れないので、黙って口を大きく開けた。