I me Mine

根暗なマイハートのネジを巻け!

政治と金は、市民の有関心と無関心の総量


1.坂本龍一氏と、ミュージシャンで活動家の三宅氏が対談したのを、ポッドキャストで聞いた。三宅氏は、主張するだけでは意味ないと悟り、政治家に立候補した点で信頼できる。しかし、だとすると、三宅氏を押さえて国会議員に当選した議員は、三宅氏の斜め上を行く、結果を出せる有為な人材なのである。


2.同じ活動家出身で、内閣総理大臣まで上り詰めた菅直人は、もう庶民の★、スーパーマンと認めなくてはならない。また、現総理大臣の安倍さんも、自分の主張を通せる役職となり夢を果たそうとしている点で、それが憲法改正というオカルト・キワモノだとしても、あの夢語る三宅氏と根っこは同じ。


3.問題は、政治家になった山本太郎氏が、結局、上の立場の人に手紙を渡す「依存」にしか活路を見出せてない。つまり、政治家の座についても、無力なんだなあとそんなロールモデルを示されたら若者失望ですよ。しかし、多くの政治家は、しがらみに対処しつつ、現状に対応しながら、胸に理想の火は消さないでいると信じる。


4.しがらみとは、すなわち政治家になるために受け取った金額に比例するのだと思う。世の中の小さな声を代弁するためには、既得権者の支援を受け、飼い犬となり、いつかその手を噛む機会を待つ。そんな気構えでいるうちに、選挙で落選し只の人に戻る。ショートスパンの改選は、庶民の溜飲を下げるが…


5.頻繁な選挙や政権交代は、国民のガス抜きにはなるけれども、実際は既得権益の存続に一役買っているのではないだろうか。だとしたら、任期6年の参議院議員はどれほどいい仕事ができるかと期待されるが、そうだという話は聞かない。


6.三宅氏が言ってたとおり、福島原発事故の前までは、反原発なんて主張する人は、オカルト・キワノモ扱いだった。首都圏が大きく揺れ、首都圏の近くの福島県原発事故が起きる。このようなインパクトがないと、人は動かないし、政治も動かない。


7.つまり、国民は気付かない。大きな事件が起きないと。逆に言えば、国民の無関心が関心に変われば、物事は動くのだ。政治に金が必要だとして、それが交通費、調査費、交際費だとして、それらに共通するのは、人々の無関心を有関心に変えるため。「政治に必要な金」と、「国民の無関心の量」は同じだけあると言えよう。


8.政治と金。それは、政治家に当選するまでに既得権益から受け取った金の量、そして、国民の無関心を有関心に変えるための交通費、交際費、調査費など。党の執行部に従うサラリーマン政治家なんて本当はいなくて、きっと心に火を消してないと信じる。


9.今、議決権を持つ人(議員)を自らの利益のため使用する人々を利益集団という、業界団体や町会など。無党派の一般市民だって、利益集団になって、自らの利益を主張する、それが民主主義だが、現状、民主主義制度を使いこなしているのは、業界団体、町会、商店街、福祉団体、消費者団体など。うーん、自分はどこにも属していないし、自分の利益集団も持たない。そういう構えでいいのかどうなのか?




(まとめ)

  • 政治家が利益集団から受けるお金【関心の量】。
  • 市民の無関心を有関心に変える意識改革のための交際費、調査費、交通費など。【無関心の量】