I me Mine

根暗なマイハートのネジを巻け!

死の政治学


人生は突然終わりを告げられるもんだな。


死亡数125万
死因
第1位 悪性新生物35万人(29%)
第2位 心疾患19万人(16%)
第3位 肺炎12万人(10%)
第4位 脳血管疾患12万人(10%)
第5位 不慮の事故6万人(5%)
第6位 老衰5万人(4%)
第7位 自殺3万人(2%)

「人口動態統計平成23年」 http://t.co/4sHzKTDe


この数字の意味について少し吟味したい。
7万人→長崎原爆死者。
10万人→関東大震災死者・行方不明者。東京大空襲死者。明暦の大火死者。
20万人→広島原爆死者。沖縄戦死者。日露戦争日本死傷者。
33万人→東日本大震災避難者(うち11.4万人が仮設住宅)※H24.10現在


戦争や災害の死者には黙祷がなされるけれど、不本意な病気により毎年それ以上の命が失われている。
戦争や災害の死者や遺族にはなんらなの政府支出がなされるけれど、病気による死者には医療保険制度による治療費の負担はあっても、死に対して遺族になんらかの政府支出があるとは私は寡聞にして知らない。


死に軽重はないならば、戦争や災害による死者をは国として悼む本質的な意義は、意に反する戦争従事や災害による残酷な最後に対する何かであろうか。
また、戦争や災害による死は家族や関係者のその後の生活設計を大きく狂わせるためだろうか。
さらに、政治的な意図として国家の失政に対する謝罪が込められているためであろうか。


平成23年には125万人が亡くなった。人口1億2万人のうち1%がの命が失われたことになる。
政府が東日本大震災復興対策に予算を注ぎ、また社会保障に予算を確保するのは、悲劇的な死に対しても、病気など宿命的な死に対しても同様に向き合う意味では評価できますな。
これが、悲劇的な死にだけ関心を向けるように軸足がぶれたりするときは、死の政治利用ということで、厳しい審判を覚悟する必要があるとだけ書いておきたいですな。


いずれにしろ、なんとなく老衰で死ぬのかなと思っている自分であるが、その可能性は4%でしかなく、おそらく96%の不本意な理由により死を受け入れる事になりそうな将来を、どう生きて行くか。
平均寿命が約80歳という数字は誰しもが80歳まで生きるという意味ではなくて、80歳以上生きる人と80歳未満で亡くなる人の数が同じということなんだ。