I me Mine

根暗なマイハートのネジを巻け!

民主主義という戦争


1.「民主主義は、武器を使わないで国民を制圧する仕組み」なのかどうか、昼休み中ずっと検証していた。議会や法治の仕組みがあるけど、警察や軍隊も日本にはある。どっちが国民に利いているのか?少なくとも、武力衝突が顕在化していないので、表面的、反対解釈的にこの定義は間違いではないだろう。


2.自分の考えと他者(他民族)の考えは違うが、”優劣はない”という認識は、実は最近の常識で「構造主義」と呼ぶらしい。お互いの考え方が等価である場合、話し合いの意味は、言葉を武器に衝突して、どちらかの主張が勝つか、2人の間で新たな価値、文化が創造されるかのどちらかになる。


3.二人の間で話し合いが決裂した場合には、法律の出番である。
だから、民主主義とは、武器を捨て、言葉がマッチョで、法律に長けた人が勝つ戦国時代だと言える。
その一方で、人は見た目が9割で、言葉の役割は少ないとも言う。
感情、威嚇など言葉以外の影響力の武器もある。


4.ただし、民主主義=「話し合い」とはどこにも書いてない。「構成員の合意で」となっている。そのプロセスは、国会の”合議”となる。「寛容、協力、譲歩も不可欠である。−米国大使館(と思われる)HPより」
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5.「合意」といっても、持っている情報の差や、説得技術の差によって、交渉にはスポーツのような「勝敗」があるし、立場によって、不合理でも受入れることがある。政治家が「丁寧に説明していく」と言うとき「結論は変えず、あらゆる手段で、貴方のマインドをチェンジさせます」という圧力を感じる。


6.民主主義の根底は、構成員の自由、平等がビルトインされた仕組みとされるが、「構成員の”合意”」は投票(多数決)となっており、暴力はダメだが、様々な影響力の武器を行使し、多数派を組織する必要がある。寛容も必要。
だから、民主主義とは、武器を用いない戦争社会、そして妥協の世界。


7.「資本主義」という仕組みが混ざると、また複雑に私は思える。機会の平等が担保され(=民主主義)、その結果の経済的格差は是とされている(=資本主義)。
ただし、学校を卒業したときの景気によってその後の職業生活が左右され、生涯所得に差が出るのは難しい問題だ。


8.この問題(=資本主義)の解とされているのが、経済的格差も、基本的人権(=民主主義)つまり、貧困はダメだが、貧乏は○が満たされていれば、いいという認識。
また、若年者の就職支援や、雇用の流動化など、政府が国民の金(税金)を、わざわざ若者のために使うことにすべての世代の国民が合意する(=民主主義)の対応関係。


9.ターミナル駅に大型スーパーが増えた。おそらく、近隣の商店にとっては、消費増税よりもインパクトは大きい。厳しい競争(=資本主義)で体力削がれる企業に、追い打ちをかける増税(=民主主義。富の再分配、法による課税)という文脈。ビジネス環境が公平公正かどうか、規制緩和と表裏一体の大切な課題。


10.戦略特区 東京都は9区を指定へ「政府側からは都内全域を特区とするよう求めたものの、都側からは、当面は限られた区で取り組みたいという意向が伝えられたため」
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