政治家の不適切発言、初歩的なミスによる企業等の情報漏洩やシステム障害、晩婚化など昨今の現状に誤解を恐れずに一言。
ライセンスタイプの人間が増えている
人間は、お金持ちになると社会的地位を得たくなる生き物だという。
衣食住が足りた人間は、自分のアイデンティティの心地よさを求める。
正社員、政治家、教員、運転免許など選抜や資格を経て到る社会的立場。
結婚や家族という形で自分が属する社会的集団。
これら社会的立場・集団が、自分にとって心地よいものでありたいと願い行動する傾向が強まっているように思う。
現代社会においては、資格や婚姻など社会的通過儀式による認定=ライセンスによって社会的な立場等が獲得される現代社会では、ライセンスの取得が手段から目的に変化した。
ライセンスの目的化により大きく二つの現象が起きている。
ひとつには、ペーパーライセンス状態。
ライセンスに見合った実力を備えていない。与えられた役割を果たすモチベーションが低い。
例えば権利ばかり主張する正社員、改革を避ける政治家や教員、家庭内別居のペーパー夫婦など。
ライセンス取得に満足し、それを既得権として居座る。
ふたつめは、ライセンス保留状態。
社会のプレイヤーとしての行動を留保する。仕事や婚姻相手を選ばない*1。
例えばニートやアラウンドなんとか。
仕事のイメージや、異性の年収や学歴に固執し、理想にかなわなければ現状がましと考える。
こういった、自分のアイデンティティの心地よさだけを求める「ライセンスタイプの人間」が増えている。
*1:結婚は個人の自由だけれど