I me Mine

根暗なマイハートのネジを巻け!

平成18年10月25日

わが国は、敗者復活組を快く迎えてくれる社会ではない。


刑務所出所者の社会復帰が難しく再犯率が高いと聞く。就職についても、なんらかの理由で離職した者の再就職は厳しい。


一方で、正社員はなかなかクビに出来ないように手厚く保護されているし、平均的な家庭には様々な税控除や支援策があり、一定の枠に収まっている人々にとっては非常に暮らし易い社会である。


しかし、一旦レールから外れた者にとっては、まったく居場所が用意されていない。

わが国の成長過程で国民が獲得してきた様々な権利が既得権化して、敗者復活組を受け入れる柔軟性を欠いてしまっている。


羊や銀貨ではないが、「迷ったら迷ったで、なくしたらなくしたで、戻ってくればいいじゃないか。」という懐の深い社会の方が良いと思う。そのためには、まず、我々の意識が変わることが重要である。