I me Mine

根暗なマイハートのネジを巻け!

ひとりエネルギー調査会


1.今夏の電力は足りた?どうだろうか、火力発電の燃料に大金を使っており、貿易収支が赤字になっている。国家財政が赤字で、対外取引も赤字。それでも原発はいらないという向きには、パンが無ければお菓子を食べればいいのにと言ったマリー・アントワネットみたいな危機感の欠如を覚える。


2.原発を精査のうえ、速やかに数十基再稼働させ、火力発電所の燃料購入費を国内再生エネルギー普及に投資し、徐々に原発を減らしていく。そういった機動性・現実的対応が必要だと考える。


3.原発はトータルコストは火力発電より高いし、事故の取り返しがつかないという論がある。一時的に貿易赤字が増えるが再生エネルギーが普及すれば燃料代がかからないから長い目で特なのも分かる。だったらハイブリット車のガソリンと電気のように、原発と再生エネルギーを組み合せたエネルギー政策をとれないか。


4.火力発電所の燃料を国際価格より高値で購入するのを、まず止めるべきだが、精査のうえ原発を早急に再稼働させ、貿易赤字も無くすべきだ。火力発電所の燃料輸入は外国に金を捨てるようなものだ。円高で輸入が増え国内企業の仕事が失われた二の舞になる。原発地元に公共事業をした方が景気に役立つ。廃炉にお金はかかるだろうが国内産業にお金が回るなら死に金でない。


5.資源を考えた時に、太平洋戦争のきっかけはアメリカを中心とした連合国側の経済制裁により、日本の資源輸入が全て止められた歴史に思い至る。日本はエネルギー不足から窮鼠猫を噛むのごとくアメリカに戦線布告した。先の大戦を知る先人がエネルギーを海外に頼らない切り札として原発を導入したのだと思う。危険性も熟知したうえで原発を手にした思いを、戦後半世紀を過ぎた現在の国民の多くが忘れてしまった。エネルギー確保は古くて新しい問題。


6.政府が原発を二基を除き止めているのは、役所特有の悪平等に陥っているのだと思う。例えば被災地の400人に300人分の弁当が届いた時、全員分ないため弁当を全部廃棄した例があると聞くがそれと同じだ。どこかを再稼働したら各自治体が我も我もとなり収集がつかなくなるのを恐れているだけだ。


7.民主党のエネルギー環境調査会の提言は「2030年に原発稼働ゼロ」とするが、「までに」となっていないから今後18年は原発を使うと提言したことに意味が有る。「稼働ゼロ」となっているため、廃炉に向けた行程で今後18年以上に渡り地元にお金を落とす事も約束したと言える。これは言葉遊びではない。政府はなしくずし的に時期をみて全原発を再稼働または停止させたままとするつもりと読める。


8.原発は稼働してなくても危険だ。停止中でも冷却装置が不全となればトラブルを起こす。福島第一原発4号機は停止中であったがレベル7の事故となっている。だから原発は速やかに廃炉していかなくては危険は除去されない。民主党提言にある40年を待たずに廃炉に着手すべきた。


9.以上のことから、「政府は、2030年”までに”原発稼働ゼロ、○○○○年までに全て廃炉」と廃炉の行程まで明記すべきだ。そのかわり精査のうえ原発を再稼働させ、同時に再生エネルギー普及に総力で取組むハイブリッド政策を基軸に、国内原発廃炉行程にも着手していく二方面作戦とするべきだ。