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根暗なマイハートのネジを巻け!

経済センサス活動調査


今日発表された「平成24年経済センサス−活動調査」
事業所に関する集計(全国結果)
「産業小分類、市町村、都道府県のランキング」
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/NewList.do?tid=000001056219


これによると、産業分類別に従業者数をみたら、日本で働くってこういうことなんだと改めて、驚いた。


  • 1位 老人福祉・介護事業1,791,324人(全体の3.2%)
  • 2位 病院1,759,677人(全体の3.2%)
  • 3位 専門料理店 ※日本料理店,焼肉店,ラーメン店,中華料理店など1,454,268人(全体の2.6%)
  • 4位 一般貨物自動車運送業1,429,046人(全体の2.6%)
  • 5位 その他の飲食料品小売業 ※コンビニエンスストア,料理品小売業など
  • 1,319,725人(全体の2.4%)
  • 6位 各種食料品小売業 ※食料雑貨店,食料品スーパーなど976,976人(全体の1.7%)
  • 7位 建物サービス業968,764人(全体の1.7%)
  • 8位 一般診療所915,145人(全体の1.6%)
  • 9位 労働者派遣業819,684人(全体の1.5%)
  • 10位 自動車・同附属品製造業803,043人(全体の1.4%)


センサスとは全数調査を言う。
内閣府で委嘱された調査員が街をしらみつぶしに歩いて調査票を回収した汗と涙の結晶。
犬に吠えられたり、調査票を突き返されたりしたこともあっただろう。涙
詳細結果は、順次公表とのこと。


100位まで上記HPから公表されているが、10位までの結果から見えてきたこと。
福祉、介護の分野で働く人が一番多いですよ。
2位も病院ですよ。
1位 福祉介護・2位 病院・8位 一般診療所の構成比を足すと8%
ざっくり言えば、10人に1人が医療・福祉関係だ。
ざっくり言えば、40人の学級の父母が80人が仕事を持つと仮定すると、その8%、約7人が医療・福祉関係者だ。
ざっくり言えば、40人クラスの中に、医療・福祉関係者の子どもが最大で7人いる計算だ。


これは、医療、介護年金、このための消費増税。人ごとではない。
健康で病院にかかったことない人もいるだろうけど、隣をみれば医療関係者が沢山いるのだ。


次に、4位から6位まで、小売店、運送業など流通業で働く人が多く、全体の6.7%を占める。
料理店も多い 3位。
自動車関係 10位。


上位10位までで、全体の2割をしめる。
つまり、100人いたら20人は上記の産業で働いている。
このうち、輸出の恩恵がある自動車は、計算上1.4人だ。


アベノミクスの効果が国民に届いたかと問われたときに、これら産業を無視出来ないだろう。
もちろん製造業に元気がないと売る物がないから困るのだが、実際に働いている人が多いのは、飲食、小売、流通関係。国内で物が売れないと儲からない内需型産業だ。
したがって、日本人が買いたいを思う新製品が増えて、国内で流通する、国内需要が増えないことには、上記産業で働く、日本の働く人、100人に20人の景気はよくならない。



安部さんに届け〜




それはさておき、職業を考えた時、実際となりたい職業と比較してみる。


●将来なりたい職業


13歳のハローワーク 公式サイトより>
http://www.13hw.com/jobapps/ranking.html


1位 小学校教師
2位 医師
3位 中学校教師
4位 ナニー
5位 臨床検査技師
6位 保育士
7位 公務員 [一般行政職]
8位 プロスポーツ選手
9位 グランドホステス
10位 薬剤師


医療関係が多いという点では、理想と現実が一致している。次は教育関係、育児関係と続いている感じだ。
一方、上記センサス調査で実際に働いている従業者数をみると、
旅館・ホテル(15位)630,695人(全体の1.1%)
高等教育機関(20位)529,319人(全体の0.9%)
保育所など児童福祉事業(23位)467,239人(全体の0.8%)
幼稚園(99位)139,976人(全体の0.3%)


夢見てろ、がんばれ〜




<就活人気企業ランキング(日経)より>
https://job.nikkei.co.jp/2014/open/enterprise/ninki/


なお、大学生が就職したい職業をみると、上位は銀行や生保がが多い。
一方、上記センサス調査で実際に働いている従業者数をみると、
銀行(26位)440,193人(全体の0.8%)
生保(41位)351,447人(全体の0.6%)


この辺りの理想と現実とのギャップも、若年失業率フリーター数に影響しているかもしれない。