I me Mine

根暗なマイハートのネジを巻け!

手ぶらで引き継ぐわけには…


1.入院患者の心理として、自分より重傷患者が入院して来たら、それまで「どれだけ自分が重病か」を嘆く方向にあった気持ちが、自分の上をいく重病人が来たので、気持ちのベクトルが逆に振れて、自分は「いかに回復に向かっているか」に流れると、三島由紀夫氏。『小説家の休暇』 (新潮文庫


2.いまどきのオヤジもそうで、仕事、悪妻、子育ての悩みを酒を飲んで吐き出していたけど、いまどきの若年層が、仕事が無く、結婚できず、子を産み育てる余裕もないのを見て、逆に、若い奴はだらしがないとか、自分達の仕事や家庭が良いものだと自分に言い聞かせ、人に説くという世代ギャップが出る。


3.国家のリーダーが掲げる目標が、就職、結婚、子育てという、旧世代が「フツウに得て来たもの」が現役世代の「夢」となった日本の未来を思う。
現役世代の「フツウの」とは何か?個の自由、旧世代より高い学歴、内乱や戦争がない、衣食住の比較的満足、ネット。彼らは、次世代にはどんなフツウを残せるのか?


4.十代、二十代は、インターネットが当たり前だけど、社会のセイフティネットはどうなるだろう?
この低成長社会でも、今の若年者は、親の資産を食いつぶし、なんとか食いつなぐことができるだろう。
今の若者が、旧世代の資産を食いつぶしたとして、彼らの次世代は、どうやって食べていけるのか?