ことほぐ 寿ぐ
他者が呈した幸せを共に喜ぶ態度は
人間の美徳とは思いますが、
色々混ざっていて
自分が及ばない=感動
求めている=感情移入
自分にもある=共感
関与した=満足
推し=恋か愛
自分より下=優越感の取違え
行動変容を伴う=共同体化の儀式
ワンチャン=処理可能感
皆が喜んでるから=同調、過適応
当人に対する行動変容を伴わないならばそれは消費。我欲の確認と同義です。
一方それを自らのエネルギーに換えるのはマダラ模様でありますが群れる人間の習性かもしれません。
利益相反して自らの精神面、物理面を押されてもおおらかでいられるまで己が満たされているなら幸せが行ったり来たりですね。
褒めることが美徳かどうかは分からない。
褒めは上から下への行為で事前指導もほのめかす。
人前で褒めることで上下関係の再生産、手柄の横取り仲間入りという実は自分の承認欲求を苦労なく満たす振る舞い。
そして褒められた側から褒めを拒否することが難しい構造を利用するズルさも。
称賛はどうか?
同じ価値観だとか、同じ集団に属するかのように自分に引き付けてあたかも同じ高みに自分を置いてみせたり、錯覚するのは悲しくなるからやめてほしい。
たとえば高級ブランドを所持するように教養や価値観を身にまとい、偉人と同一化し、世間を裁いてみせても結局何にもやってない。
寿ぐが自分に酔ったり利己だったり
寿ぐが利他でないから怒ってる
本当は、
群れで生活する人間は
他人の感情を感受し
伝染する性質を持っているから
他人が笑えば自分も笑う
それでいいのに
競争や執着が笑顔の下に
多くを含ませてしまう
多くを読み取ってしまう
だから、
誰もに可能性のない報告や、
誰かの上に立つ報告は、
近い将来、
ハラスメントになるかもしれない。
例えば妊娠の報告。
男の子が産まれた。
子どもの進学。
結婚。
長生き。
出世。
表彰。
五輪のメダル報道。
話してよいのは、
非排除性、非競合性のある
公共財、空気や天気の話だけ